現在2,000軒以上のカフェがあり、独自の文化を発展させてきたメルボルン。欧州のサードウェーブコーヒーは、このお店から生まれたといっても過言ではない。
サードウェーブコーヒーとは、豆の抽出や焙煎方法はもちろんのこと、どの農場で誰がどのように栽培したのかまでを追求したコーヒーのこと。
さらに同じ農場であっても、標高などの環境によって微妙に異なる風味までを厳しくチェック。まるで最高級のワインを扱うように、カップに注がれるまで全神経を集中させた最高級のコーヒーなのです。この新しい概念は、いまや世界中のコーヒー業界に大きな影響を与えるまでに。
お店は典型的なサードウェーブコーヒーのスタイル。倉庫を改装したお店は天井が高く抜けていて、店内には大きな焙煎機が置かれています。これはいま世界的に流行しているスタイルで、東京であれば清澄白河を中心に発達しています。
120席の広い店内には、平日の朝から多くの人が。なんだか海の家みたい!
また、店のチーフバリスタであるマット・パーガー氏は、コーヒーの世界選手権「World Brewers Cup」の2012年度チャンピオン。他にも数多くの大会で受賞。
その背景には、充実したバリスタの教育環境があります。メルボルンにはコーヒー関係の専門学校や各カフェでの教育機会が多く、またラテアートやカッピングの大会も盛ん。世界中からバリスタを目指す人たちが留学する街でもあります。メルボルンのカフェが急成長した裏には、そうした教育の充実があるのです。
レジ横のショーケースには様々なカップケーキが並び、コーヒーに合うスイーツやフードのメニューも充実。
ドリッパーやフレンチプレスなど多様なコーヒー雑貨の販売も。こだわりをもつお客さんが少なくないことがうかがえます。この街のカフェのレベルの高さに、スターバックスなどの大手チェーン店も進出に苦戦しているという!
Summer Glow $15、Ice Cold Latte $6。
この日はとにかく暑かったので、涼しげなメニューを注文。
真っ赤なスイカの周りにイチゴ、ブルベリー、ナッツ、グラノーラ。オーストラリアの日差しにバテバテの身体にピッタリ!軽くて爽やかな口当たりながら、しっかりと満足感もありました。
St.Ali(セント・アリ)
12-18 Yarra Pl., South Melbourne VIC 3205
open:7:00~18:00
いただきまーす!